双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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十七歳、まだ分別にやや欠ける。

|雑記| 秋の感傷が時たま発する、不協和音。 遠い耳鳴りのよな、茫然の後 柱時計の刻む、時の針が進むにつれ、 それはやがて、一つの同じ音に重なる。 昨晩、と或る麗人が、ランボーの『永遠』を 朗読して居られたので、今日になって すっかり色褪せた、岩波の文庫を 改めて読み返してみる。 若気の至りも、あの域まで達すると、 それは、鮮烈と呼べる、鋭い輝きに姿を変える。 若き日、一度は憧れはしたけれど、 年を経るにつれ、生き急ぐことなど、 自分には、必要の無いことを知った。 生き急ぐ者…

うしろすがたのしぐれてゆくか

|雑記| |音| 月末故の暇日和。薄曇の空は 随分遠く、秋の色をして居る。 郵便局へと、用足しにゆく道すがら、 小学校の音楽室より、リコーダの演奏が 聞こえてきたのだけれども、どうやら 誰かさんが一人、音を外して居る模様。 ダブルガーゼとは云えど、やはり シャツ一枚なのは、ちいと寒かった。 いよいよ、好きな季節が訪れたのだな と思ったら、何だか嬉しくなってきた。 毎度のことではあるけれど、 相変わらず、一週間と云う単位は ひどく短く感じられて、けれども それで良いのだ、と思う…

君の街はもうすぐなんです

|雑記| 昨日でこの「大人乙女雑記帖」も、丸と一年。 当初は正直、一年も続くとは 全く思って居りませんでした。 細々ながら、三十路の大人乙女が綴る この乱雑な雑記を、懐深い皆様が こうして読んで居て下さることが、 何よりの励みで御座います。 謹んで、感謝。 さて。昨日の予想に反して、 本日の営業は、まことに多忙を極め、 ついぞ先程まで、お客さんの足は ほぼ途切れませんでした。 毎日がこうだと良いなぁ、とも思いましたが、 それは都合の良い、我侭かしら。 昨日今日と、市内では恒例…

つるばらつるばら

|雑記| 早いもので、本日をもって 四月も最後となりました。 当然ながら、明日より五月となる訳で。 新緑が、目にも爽やかな季節の到来。 そう云えば、川原泉の「笑う大天使」が どうやら、映画化されるらしいですね。 しかしながら、あの唯一無比にして、 哲学的ですらもある、川原ワールドを 果たして、映像化出来るのか? など、疑問は尽きない訳であります。 兎にも角にも、四月は終了。 変わり映えしないながらも いとおしい、そして時には憎たらしい いつも通りの毎日が、また始まるのです。 …

どっちつかずのバスの行き先

|雑記| |音| 音楽を聴いていて、 どうしようもなく、旅情を掻き立てられる ということがある。 それはある瞬間、突然やってきて、 忘れかけていた旅の記憶を、そして心を ぐらりと、揺すぶるのです。 旅の記憶は、風景と音楽の重なり合い。 その時目にした、ある場所・ある瞬間の風景。 そしてそこには、必ず音楽があって、 それは、実際にそこで流れていたり、 自分の頭の中だけに流れていたり。 或いは、静寂もまた。 今日は、James Ihaを聴いて 旅心を揺さぶられたのだったよ。 それ…

日常空想旅行

|本| |雑記| 二十代の前半、ぼくはよく喫茶店で時をすごした。テーブルの上に金子光晴の自伝『ねむれ巴里』がある夕暮れなど、窓の外からパンを焼く薫りが漂ってきたりすると、「これがパリの匂いだ」と、決めつけて喜んでいたものだった。当時の喫茶店の様子は、ぼくにとって列車や飛行機の座席だった。景色はちっとも動かないけれど、日暮れまでにはどこかにたどり着けそうな、そんな安上がりな乗りものだった。(一部省略) 以上は、友部正人氏の91年に出た エッセイ「パリの友だち」の冒頭。 なんて素…

夢とは奇妙なものなりき

|雑記| 今日の夢。 きなこもちの新しい食べ方について、考えていた。 という夢。 あまり覚えていないのだが、枕元のメモ帳には、 寝起きの、やる気の無い字でそう書いてある。 そういえば、時たま出てくる風景に、 つげ義春的なものがある。どんより曇った砂浜に、 葦簾で囲っただけの粗末な小屋が並んでいて、 (屋根の上に石ころがのっかってるアレ) 来たくもないのにそこに来てしまった自分。 砂浜の端は、映画のセットのカキワリになっており、 その先は真っ暗闇。急いで立ち去ろうとすると、 も…

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