双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

蕗を炊く

|暮らし|


本日のサラメシ。極めて地味な色味である(笑)。

海苔御飯・自家製梅干し・蕗と油揚げの煮物・鰤の照り焼き・キャベツのナムル


昨日、知りあいの小母さんから文字通り、一抱えもの蕗を頂戴した。蕗は好きだが、如何せん。量が量だけに、あの面倒な筋取りの作業を想うと複雑な心持ちである。しかしながら、億劫がって先延ばしにしたところで、結局はやらねばならぬ訳で、みたらし団子を一串食べて士気を上げ、半ば強引にやる気を呼び起こす。ほうじ茶をごくりと飲み干し、えいっと腕まくりしてお勝手へ。大鍋に湯を沸かして茹で、ざっと流水にさらした後は、只もう一人黙々と延々と、大量の筋取りに没入。そして一夜明けた今日。油揚げと一緒に薄味で炊いた。
いただきます。と箸でつまんで口に含めば、じゅわっと煮汁の十分に滲みた蕗のふくよかな旨みに、筋取りの苦労も報われる。瑞々しい旬の味。何せ是だけの量だから、暫くは食卓に蕗が続くであろう。

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