双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

由無し事

|戯言|


■歳の頃六十代後半と思しき女性客。この小母さんが物凄い陰謀論者なもので、遠い卓より聞こえてくる話の内容が、いちいち面白くって仕方がない。*1政治家某氏の病死一つ取っても「あれは秘密裏に殺されたのよ」 小母さんの手に掛かれば、一見ありふれた事故であっても単純な事件であっても、其処にはFBIだとかCIAだとかが関わる。まぁ、世の中のあらゆる出来事の後ろに国家規模の謀略が隠されて居る、と考えた方が、何やら人生も愉しくなりそうだなぁ、と思った。実際、小母さんは愉しそうである。


■裕福な御婦人に出来上がったセーターを納品。しかし納品と同時に、色違いでもう一枚。更には友人への贈り物にアランセーターを、と計二点の依頼を承る。自分用のロピーカーディガンの計画は是にて頓挫。そしてメリヤス砂漠よ再び...。当分の間、編み師稼業に休みは無さそうである。


■牛乳を買いに近くのスーパーへ行くと、練り物売り場から「そうかぁ。そもそも正月って、年神様を我が家へお迎えするためのもの、だったんだぁ」小林清志の声が。どうやら紀文の販促ナレーションらしいのであるが、ずっと清志の声を聞いて居たくて、牛乳を籠へ入れたまま独り、年末の練り物売り場周辺を行ったり来たり。うろうろとする。

*1:ここに書けない話が殆どなのが残念だけど(笑)。

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