双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

お昼のいなり寿司

|暮らし|


暮しの手帖』へいなり寿司の記事を見付けたら、
何やら無性にいなり寿司が食べたくなって、困った。
困る程食べたかったので、当然油揚げを買いに行く。
ところが、いざ寿司酢を拵えようとしたところで、
米酢が切れて居たことに気付き、しかしながら、
この夏、梅干を仕込んだ際に取って置いた
赤梅酢を思い出して、是を使うこととした。
いつもの寿司酢と比べて、さっぱりと上品。
塩を加えずとも、予め塩気が入って居るので
まさに文字通りの良い塩梅、である。
ほんのりと梅酢の色気の付いた酢飯に、
こないだ拵えた新生姜の甘酢漬けを刻んだのと、
胡麻とを混ぜ込んで、俵型に軽く握ったら、
煮付けて汁気を切った油揚げへ詰めてゆく。
ホーローのバットの上、きれいに並んだいなり寿司。
きんぴらごぼうも炊いて、実に満足な昼餉であった。

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