双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

緑のアランカーディガン

|手仕事|


昨年末より編み進めて居たアランカーディガン、仕上がる。



そもそもはセーターを編もうと想って居たのに、結局は又、カーディガンを編んでしまった。
さて、こちら。本来なら取り外しのできるフードが付くのだけれども、特に必要が無かったのと、毛糸の節約にもなるので、あっさり却下した他、ポケットの付け方は、分かりづらい指定を無視。袖と裾のゴム編みについても、身頃から目を拾って逆に編むのが面倒なので、普通に作り目をして下から編み、襟の始末もゴム編み止めでは無く、伏せ止めで…等々。全く以ってテキスト形無しである(笑)。使用した糸は、以前に編んだセーター()のと同じ糸で色違い。*1何処と無く藻や苔の色を想わせるよな深い緑で、シェットランド糸にも似た風合いが又、宜しいのだ。
丁度読んで居るところだったので、司馬先生の『街道をゆく 愛蘭土紀行 II』なんぞ添えてみる。*2


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正面と後姿。

身頃の幅は広すぎず細過ぎずの程好さだが、中央のハニカム模様の所為で若干縮み気味。丈はお尻が十分隠れる長めの作りとなって居る。ポッケは左右に二つ。編み込まれた模様はハニカムやケーブル、鹿の子などシンプルな四種類程度で、然程難しいものでは無い。



【左】袖口。長めに編んだゴム編みの理由は、袖口がそのまま"指ぬき手袋"も兼ねて居るから。ご覧のよに縦にスリットが入って居り、そこから親指が出ると云う寸法。もし必要の無いときには、只ゴム編み部分を折り返せば良いのだ。
【右】ポッケを付けるにあたっては、テキストに書かれてあった方法がいまいち飲み込めなかったため、結局は自分の良く知った方法で編み付けた。ポッケは良いな。ちょっとした手間は掛かるものの、是が在ると表情が加わるし、何だか妙に安心できるんだな。


|本|


今回のテキスト。
こちらから表紙のカーディガンを。

毛糸だま 2012年 冬特大号 (Let's knit series)

毛糸だま 2012年 冬特大号 (Let's knit series)

この雑誌は一冊の中にも、良し悪しのムラが在ると云うか、一寸「あれ?」って作品も多いので(笑)、滅多なことでは手には取らぬのだけれども、たまに素敵な特集が組まれて居るときは別。ちいと値は張るものの、後半白黒ページのテキストや編み図だけでも、購入の価値は十分に在るかな、と。

*1:昨季、特価にて買い求めたこの糸が、しかも更なる特価で今年も手に入るとは(要は"売れ残り"かな?)、よもや考えても居なかったため、実に幸いなことであった。

*2:この文庫シリーズ。古本でちまちまと気長に集めて居るのだけれども、全巻揃うまでに一体あとどれくらい掛かるのかしら…。

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