双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

アランの衿つきカーディガン

|手仕事| |本|


一週間程前に取り掛かった、三國氏による『アランの衿つきカーディガン』が、何やら思いの外、早くに仕上がってしまいましたヨ。*1
当初はテキスト表紙のカーディガンを編もうと考えて居たのですが、どう考えてもぱつんぱつんな着姿となりそうでしたので、アラン模様の方にしましょう、と。けれど糸の色はやっぱり青が良いので、少し暗めのコバルトブルーの糸を選んだ次第。



こちらが完成品。先ずは正面と後姿をば。
この、しっかりと余裕の在る大きさが良し。


今回のアラン・カーディガンは衿付き、ポッケ付きなのが嬉しい。そして何より、みっしり入った模様が又ユニーク。この一寸ユニークでヘンテコなのが、三國氏の作品の大きな魅力なのだと想う。伝統的だけれど堅苦しく無くて、かあいらしいけれど、ぴりりが効いて甘過ぎない。その匙加減の妙よ。どの作品も、一目見て「あ。三國さんのだ」と分かる。


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左:衿元
一見するとヘチマ衿風なのだけれど、然にあらず。四角い小さな衿先が面白いの。自然にくるりとなります。
右:肩周り
袖のつくりは、私が愛して止まぬラグラン仕立て。どうしてこんなに好きなのかしらん。減らし目が規則的で覚え易い。接ぎ合わせ易い。と云う技術的な面もさることながら、やはりこの佇まいだろなぁ。


在れば頼もしいポケット。

ポケットは大好きでも、いざ付けると云うと、面倒そうなので敬遠して居たのですが、一手間惜しまずに編んで付ければ、やはり表情が一味違います。愛嬌が出るのね。外を歩くとき、両手がポッケの中へ納まる仕合せよ。


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この模様、ヘンテコで面白いでしょ?”カリヨンパターン”と云うのですって。成る程、鐘楼の釣鐘みたい。



テキストは勿論、こちら。

きょうの編みもの

きょうの編みもの

表紙のも素敵なのだけれど、モデルのお嬢さんが着て身幅ぴったり。当然辞退致しました…。

*1:しかしながら、如何なる訳か。前身頃はカリヨン模様の出方が、出来上がりと少々異なって居るのだな・・・。ま、気にしないが(笑)。

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