双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

さすらへどさすらへど

|日々| |音|


窓から見える山の木の、所々が
ほんのりと色づいてきて居る。
皆の眠りに就いて居る間、
葉脈の中の糖分が、人知れず
変化を及ぼして居る様子など、
ふと、思い浮べたりする。
午後の西日が差し込んで、店内を
やわらかな色で、包む頃
ようやく、珈琲を淹れて一息ついた。
下校時刻の小学生たちが、
通りを横切り、手に持った袋を
振りまわす姿など眺めるうち、
あっと云う間に、日はかげってゆく。
橙色した、魔法の如きまどろみは、
つかの間の幻のよに、
終わりを告げる。



[本日の店内音楽]


Turnstyles & JunkpilesAnkernPainfulMASTER AND EVERYONE静かな音楽

さすらい。漂泊。連れてゆく。

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