双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

空がおちてくる

|縷々| |音|


時間を持て余すよな日は、
いつも同じ事ばかりが、遣る瀬無く
心の枯野を、駆け巡る。
時たま訪れるのは、分かち合えぬ人々と
私の提供するものとの間、哀しいかな
永久に横たわる、平行線の温度差。
私とて、馬鹿では無い。
はなから、分かって居たことと
心底知りつつ、けれど何故だろう。
それでも私は、どうにかして
形を成したい、と願って居る。
おかしなものだ。毎日では無いにしろ、
時に、打ちひしがれて
妥協やら、僅かの諦めなど、甘んじて
受け入れて居ると云うのに。
この苦悶から、解放されることを
小さく望みつつ、一日はまた終わる。
それはまるで、いつ終わるとも無い
長い長い、放浪の旅路に似て、
私は未だ、その只中に居り
其の日其の日を、右往左往するに過ぎず。
裏切られても、裏切られても
結局、この仕事を選ぶのでしょう?
幾度と無く繰り返される、
己で己に問う答。



[本日の店内音楽]


Broken Girlサラヴァ・フォー・カフェ・アプレミディ 2クワイエット・イズ・ニュー・ラウドAnkernWhen Juniper Sleeps


ごくたまに訪れる、素晴らしき瞬間(ワンダフル・モメント)。
それが在るために、私は許してしまう。
いや、そのために続けるのさ。

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