双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

陽だまりの土曜日

|音| |日々|


バッハ:イタリア協奏曲&フランス組曲他


やわらかな春の日差しの中で、山の稜線が薄く霞んで居る。
久しぶりの穏やかにほどけた土曜日。グールドのイタリア協奏曲を。
喜ぶよに明るく弾む旋律が、こんな日には丁度良いんだ。

隣家の庭先の木蓮。季節の訪れを知る目安となって居たのだけれど、
昨年の冬にばっさりと切られてしまった。寒々しい姿が寂しい。

お外っ子のお嬢は、寝籠の縁にすっかり頭を預けて眠り、
陽だまりで温もった和毛が、春風にふわふわそよいで居た。
目薬を差した後、珈琲を淹れた。

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