2022-03-12 陽だまりの土曜日 |音| |日々| やわらかな春の日差しの中で、山の稜線が薄く霞んで居る。 久しぶりの穏やかにほどけた土曜日。グールドのイタリア協奏曲を。 喜ぶよに明るく弾む旋律が、こんな日には丁度良いんだ。隣家の庭先の木蓮。季節の訪れを知る目安となって居たのだけれど、 昨年の冬にばっさりと切られてしまった。寒々しい姿が寂しい。お外っ子のお嬢は、寝籠の縁にすっかり頭を預けて眠り、 陽だまりで温もった和毛が、春風にふわふわそよいで居た。 目薬を差した後、珈琲を淹れた。