双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

師走の散髪

|雑記|


午前中に掃除と洗濯、猫らのお世話を済ませてから、
珈琲を淹れ、焼きサンドなど拵えて昼ご飯。
その後、身支度を整えてフォルゴーレ号と共に出立。
先ずは市役所へ寄って書類を出し、其処から散髪へ向かう。
前回同様、Jさんの店で”ザッツ・坊ちゃん刈り” () である。
ふた月ぶりの散髪だったのだが、長さがふた月分伸びただけで、
全体の形やバランスは実にそのまま、きちり保たれて居り、
こう云うのが本当に技術の差なのだなぁ、としみじみ。
「良いお年を」の挨拶を互いに、気持ちよく店を出た。


帰りにふと思い出してドラッグストアーへ立ち寄るも、
結局、目当ての品が見付からず。やれやれ、案の状だ。
何だってこう、私の愛用品と云うのは、身近な所で手に入らぬことか。
別段、珍しい品と云うのでも無いのに、全くおかしな話である。


向かい風の登り坂、フォルゴーレ号と家路を急げば、
完全防備の一寸した隙間から、不意に冷たい風がしゅるっと忍び込んで、
思わず身震い。そりゃそうだ、師走も師走だものね。

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