双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

十一月の馬鹿

|戯言|


耐えること、ぐっと飲み込むことばかりの日々である。

コロナ禍の今年、市の観光課が「紅葉見物客向けの接待をしない」と決定。
久々に静かな秋になるか、と安堵するも、甘い。結局来るものは勝手に来てしまい、
管理する者が居ないだけに、かえって周辺が無法地帯と化してしまっていると云う、
いっそ笑っちゃいたいくらいだが、全く笑うに笑えぬ、何ともカオスな事実。*1
現に平日土日関係なしで、危機意識の薄い若者のグループを中心に、
同じく危機意識の薄い中高年などもそこへ加わり、我々の店へ流れて来る始末。
静かどころか、例年以上に混雑しちゃって、是では本末転倒じゃないか…。
折しも、コロナの感染急拡大が叫ばれて居る真っ只中なのに…。

本日昼に年配女性ばかり三人のグループ客がやって来て、
入店時の検温に、一言「面倒くせえ」と吐き捨てて、
卓上のパーテーションを「邪魔くせえ」と勝手に撤去。(しかも床の上!)
食事が終わった後も、マスクを着けずに唾を飛ばして喋りまくる。
店内でのお願いを一向に無視し続けて居るので、他客への配慮も在り、
大変恐縮なのですが、ご歓談中はマスクを着けて頂けますか、とお願いしたら、
そんなものしながら喋れる訳がないだろう!
マスク着けて喋るくらいなら、もういい、喋らないから!
と内一人が物凄い剣幕で逆切れ。しかも、もう喋らないと云ったのに、
それから半時以上ずっと喋り続け、今しがた切ったばかりの大見得は何なのやら...(笑)。*2
更には会計の際に小銭を投げてよこし、会計台から落ちた十円玉を拾いもせずに、
ドタドタ大きな足音を立てながら、忙しなく帰っていった。

やれやれ。こちらがどんなに心を砕こうが、神経をすり減らそうが、
そんなのは知ったこっちゃねえ、と云う輩どもは必ず一定数存在して、
小さくとも真っ当に生きようとする者の、ほんのささやかな支えでさえ、
笑いながら土足で踏みつけ、金属バットで叩き折ってゆくのである。
少しだけ良い方へ向かうよな兆しが見えた気がしたのも、束の間。
ここ暫くと云うもの、すっかり様相が変わってしまった。
耐えること、ぐっと飲み込むことばかりの日々である。


って、そりゃあ蕁麻疹も治まらない訳だよ!

*1:しかもそこへ、普段は足を向けることもしない地元民までが、この際 (駐車料金が徴収されないので) だからと加わって、もう何が何やらしっちゃかめっちゃかなのである…。

*2:一切の遠慮も躊躇も無く、持参した大量の茶菓子をバッグから取り出し、卓上にぶちまけてバリバリボリボリ…な一幕も。勿論、ゴミはそのまま置いて帰ったYO!

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