|雑記| |てがきはてな|
件の謎の蕁麻疹は相変わらず。薄々ストレス由来であろうことは感じて居たものの、それが先日の鬼婆三人組の一件で、はっきりくっきり確信に変わった。暫くの間は比較的おとなしめだった蕁麻疹が、その晩、えらく派手にブワーっと出たのである。嗚呼、こりゃもうストレスで確定だわな(笑)。とは云え、皮膚科で処方されたのは保湿剤とステロイド剤の混合クリームのみ。出たものを鎮めるための薬なので、塗れば痒みや腫れは引くけれども、それで治る訳では無い。つまり対症療法と云うやつである。
しかし、蕁麻疹の原因がストレスだと分かれば、その原因に直接アプローチすれば良い。こう云うのは漢方が得意なところである。少し前だったか。とある冊子のエッセイに、更年期障害の症状の一つとして蕁麻疹が挙げられて居た。読んで思い当たる節が多々と在り、成る程成る程。謎の蕁麻疹も手首の関節痛もお年頃の所為だったのねぇ。すとんと腑に落ちた(笑)。
そうして程無く、蕁麻疹の裾野を更年期にまで広げて探る中で、行き当たった一つの漢方薬が『抑肝散(ヨクカンサン)』なのであった。
【抑肝散】(ヨクカンサン)
『抑肝散』は「気・血・水」の内「血」と「水」に作用し、その名の通り「肝」を整える*1働きが在り、今回のよなストレスや精神症状の関係する蕁麻疹にも効いてくれる、ストレス対抗型の漢方薬なのらしい。
更に興味深いのは、この処方が効くタイプと云うのが、所謂短気ですぐにカーッと激昂する人*2では無くて、怒りやイライラを抱えて居ても、それを表へ出してぶつけられず、ぐっと我慢して飲み込んでしまう人、と云う点である。このタイプの人の苛立ちや怒りの後ろには、強い不安や恐れ、焦燥感などが在ると云う。それを外へ出さずに溜め込んでしまうから、そのストレスは澱のよに積み重なって、そうしてやがて、いっぱいいっぱいになった体と心がSOSを出すと、例えば今回の蕁麻疹みたいに、皮膚の外へ目に見える形で現れたりするのだな。
是、まさに今現在の私にぴったりじゃないですか!!意外と感じる方もいらっしゃるだろうが、私は己の中の苛立ちやモヤモヤを、あまり外部へ吐き出さぬ質である。*3 阿呆みたいに堪えて飲み込み、じわじわと腹の中が真っ黒になってゆくのである(笑)。しかしながら、自浄作用とでも云うのか、腹に溜まった真っ黒い澱は、やがて少しずつシューっと抜けてゆき、定期的にリセットされて居た。そう、今までならば…。
じわじわと機能低下して「今まで出来て居たこと」が段々に出来なくなって、あちこちへ支障が出てくる。嗚呼、それが更年期と云うお年頃なのだろね。