双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

秋の散歩道

|日々| |太極拳|


三週間前に通り掛かったときには、八重咲きの芙蓉が
きれいな黄緑色の和菓子みたいな丸い蕾をつけ、
ふんわりした桃色の花を風に揺らして居たのが、
いつの間にか終わって、今は金木犀の橙色と入れ替わって居た。
農家の庭先には背の伸び過ぎた、剣弁高芯咲きのバラ。
畑のぐるりを青いサルビアや小菊、孔雀草らが彩って、
冴え冴えとした秋の空気に、歩を緩め深呼吸などしたりする。


ここ暫くは、股関節から腰回りの調子が芳しからず、
しばしば稽古を休みがちだったのだけれど、久々の稽古で
体を動かすに連れ楽になった。特に進歩(ジンブー)の動きは、
股関節から大腿部の痛みに効くようで、今更ながら、目から鱗
進歩の繰り返しの中で、鼠径部をしっかりと伸ばしたり、
股関節を開いたり、お腹に力を入れて仙骨をくっと内へ入れて、
骨盤を真っすぐに立てるだとかの、そうした姿勢や動きが
丁度、座骨神経痛には良いのかも知れないなぁ、と思う。


稽古を終えた帰り道には、足取りも気分もふうっと軽くなって居た。
実を云うと、この四年の間に、肝心の太極拳以外の部分で色々と
面倒に思うことが増えてきて、何と無く気が重くなって、
気付けばつい、稽古から足が遠のきがちになって居たのだけれども、
やはり太極拳は好きだし、こうして体の不調にじんわり効いてくれる。
余計な雑音を聞き流し、”太極"(=ニュートラル)に至るべく鍛錬しよう。

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