双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

鉢の上にも三年と小さなお嬢さん

|庭仕事|


■台風の後もバラたちは元気。葉の傷や小さな枝折れなど多少の痛みは在れど、みるみる回復して居る。秋の葉の、落ち着いた佇まいの中にも、実に瑞々しいこと。
今年は用土づくりを工夫したり、肥料をぼかし肥料に変えてみたり、バーク堆肥のマルチングにニームケーキを混ぜてみたり、と資材の一寸した手加えやお世話の見直しなどを行った甲斐在ってか、病害虫の被害も少なかったし、あの猛暑を乗り切って秋を迎え、兎に角、お嬢さん方の樹勢が健やかで美しいのだ。特に葉の色ツヤや質感が素晴らしく、少々の虫食いなど物ともせずに、モリモリと威勢良く茂って居る様は、嗚呼。まったく見飽きることが無い。
無農薬のバラ栽培においては、しばしば「三年の辛抱」と云うらしいが、思えば拙宅のお嬢さん方の多くは、丁度今秋で丸三年。バラ苗自身が無農薬でじっくりと育って、病害虫に負けぬよな自力をつけ、モリモリと樹勢が逞しくなるまでに、およそ三年くらいかかると云うことか。そこへ至るまでの間の多少の病気などには根気良く対処し、長い目で見守ってゆく大らかさが必要なのだろ。
私の場合は”大らか”と云うよりも、大概が大雑把で楽観的な質なので、こうした栽培法に向いて居るのかも知れない(笑)。


■実は先週、もう一人新たなお嬢さんが加わったのであった(笑)。

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ブラッシュ・ノアゼット (ush Noisette)
ノアゼット、薄桃色、小輪、ポンポン房咲き、中香(ティー、スパイス)

棘が少なく扱い易い枝に、直径3cm程の小さな薄桃色した砂糖菓子みたいな花が、房状になって咲く強健種。四季咲きに近い繰り返し咲きとのこと。拙宅には小輪のバラは無かったので、きっとかあいらしくも印象的なアクセントになってくれることと思う。


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今朝見たら、小さいのが一輪だけ咲いて居た。

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届いた中苗は良く分枝し、わさわさと健康的で、更に嬉しいことに二本程の枝先へ、ちっちゃな蕾がびっしり。待機中の蕾は十個くらいの房状なので、咲いたらさぞや賑やかなことであろう。
小瓶へ一輪咲いたのを切って差し、香りをゆっくりかいでみると、ティー香と云うよりムスク香に近いよな気もする。爽やかでふんわりと程好い素敵な香り。

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