双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ツンデレからゴロスリへ

|猫随想|

条件付きお触り解禁から、数ヶ月が経過した現在。
かつての”ツンデレ”の見る影も無く、今やすっかり
”ゴロスリ”猫へと変貌した剣菱嬢なのである。
我々が庭仕事をして居ると、足元へ寄って来ては、
べたりくっ付いて邪魔したり、ごろり寝転んだり。
或るときは、差し詰め自分も一緒になって
手伝って居るつもりなのか。神妙な面持ちして、
摘み取った花がらを小さな手で、ちょいちょいと
つついてみるなどの、かあいらしさを見せる一方で、
自己主張が強いと云うのか、人使いが荒いと云うのか。
こちらの姿が在ろうが無かろうが、全くのお構い無し、
「一寸、こっち来なさいよ!」とばかりに大きな声で
呼びつけるもので、やれやれ...と感じなくも無いけれど(笑)、
時折の抱っこにも、快く応じてくれるまでとなった。
毎日の行動パターンにしても、一日の殆どの時間を
軒下と敷地内にて過ごして居り、散歩に出掛けても、
せいぜい半時。長くとも一時間かそこいらで帰って来る。


しかしまぁ、このひと月程の間に、あれよあれよと
距離が縮まって。変われば変わるものだわねぇ...。
しかも意外なことに、あちらから歩み寄ってくれた訳で。
是程までに馴れるとは、全くの予想外だったのだが、
いつだったか。赤ひげ先生の奥様が来店した際に、
「この子は、触れることが出来るまでに馴れたら、
絶対ゴロスリちゃんになりますヨ。経験上間違いないです!
と断言されて、そうしたら全くその通りとなった訳で、
さすが猫名人と云うか、こりゃもう笑うしかないな、と(笑)。
女子猫である剣菱は、甘え方にしろ自己主張にしろ、
拙宅の男子猫どもとは全く違って居て、そんな違いに
一寸戸惑いながらも、しみじみと交流を深める日々。
も少し経ったら、赤ひげ病院にも連れて行けるかしら。

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