双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

春の歩み

|縷々|


春雨と呼ぶのが躊躇われる、乱暴な雨に強い風。
しかしながら、夕刻を前に空は穏やかとなり、
靄をかけた山肌は、薄淡い水彩画の滲みを見せた。
未だ、日が暮れると肌寒いけれど、
一雨毎に、春は進むか。
庭先に、畑に、道端に、
水仙が咲き、菜花黄色く、桜は葉桜となり、
あたたかな色彩が段々と増えてゆく。

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