双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

先は見えども

|太極拳|

生徒さんが二名、私用で今月いっぱい休むため、
四月の稽古は少人数で。皆で準備運動の後は
二組に分かれ、私はYさんの個人指導を受ける。
先週、十九式”海底針(ハイディージェン)”を教わり、
長かった套路も、残り五つを数えるばかりだ。
何とかかんとか、先が見えて来たところである。
幾度か海底針までの套路を通して見て頂き、
その後で、残りの套路を教わることに。

  • 二十:閃通臂(シャントンペイ)
  • 二十一:転身搬攔捶(ズァンシェンバンランチュイ)
  • 二十二:如封似閉(ルーフォンスービィ)
  • 二十三:十字手(シーズーショウ)
  • 二十四:収勢(ショウシー)

残すところ五式と云えども、現時点ではあくまで
おおまかな動きと流れを教わるだけで、精一杯。
包丁砥ぎに例えれば、是は荒砥の段階であり、
細かい部分は追々先生の指導を受けながら、
中砥、仕上げ砥と、徐々に整えてゆく訳である。
一旦休憩を挟んで、今度は先生の個人指導。
十九式までを見て頂く中で、幾つかの問題点を
集中的に稽古した訳なのであるが、以前に比べ、
「はい、そこ!」と止められる回数は減ってきた。
「雲手は随分ときれいになりました。肩の力も
だいぶ抜けてきたけど、もっと抜けると良いね。
でも、下勢独立は未だ未だ駄目です(笑)」
先は見えども、歩みは焦らず。
謙虚に、地道に、こつこつと。
益々、覚えることが愉しくて仕方が無い。

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