双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

散髪と楼膝拗歩

|太極拳|

二ヶ月放ったらかしにして居た髪を整えるべく、
古森号を駆って出立。昼前に散髪へ出向く。
いつも通りに整えて頂いて、さっぱりとし、
身も心も軽く、そのまま午後の太極拳へ。
本日は四式に進む予定であるが、その前に、
ハンディカムで各々の套路を撮影する、と先生。
「えーっ!」と俄かにどよめくも、撮影した套路
モニタで客観的に確認することで、自分では
出来て居るつもりの動作や姿勢などが、実際には
正しく出来て居らぬことが分かるのだ、と云う。
成る程、確かにその通りである。
又先生は、重心や足運びなどの基礎を幾度も
みっちり、繰り返し練習させることの意味について、
どんなに套路ばかりを覚えても、この基礎が正しく
出来て居らなければ、それはあくまでも形だけ。
必要な筋肉も付かない、呼吸も身に付かない。
格好ばかりで、中身の無いものなのです、と。
「それでは先ず、皆さんだけで通してみて下さい」
しかしながら、初心者生徒さんの殆どは、
あれ程に時間をかけて覚えた筈の套路は勿論、
先程先生の仰られた基礎云々も忘れて居り*1
是には、先生もさすがに苦笑いである(笑)。
「皆さん、家で全然練習して居ないでしょう!」
再度、先生と一緒に三式までをおさらいして、
ようやっと撮影開始。一番手は最年少の私が務め、
全員の撮影が終わった後、皆でモニタを囲む。
「ホビ野さんは、全体的にとても良いのだけど、
次に出る足が一寸早いね。ゆっくりゆっくり」
意識してゆっくり出して居るつもりなのだが、
それでも未だ早いのか。又、動きが小さいので、
もっと大きく動いて良いよ、とのことであった。
各々が修正点を出されて、改めて三式までを通し、
いよいよ四式は楼膝拗歩(ロウシーアオブー)へ。
体の向き、手の動きや位置、足の運びなど、
一連の動きだけを見れば、些か複雑と感じるのだが、
一旦流れを覚えてしまうと、するするっと小気味良く
繋がるなぁ...などと想って居たら、皆さん口々に
「先生、難しくて覚えられません!」と訴えるもので、
ベテラン生徒さんらが自らの稽古を中断して、
急遽先生の助っ人に入る、と云う非常事態に(笑)。
なかなか、一筋縄にはゆかぬのであったよ...。

*1:意外に真面目な私は、毎日復習して居りますヨ(笑)!

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