双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

小屋づくり 其の二十

|小屋仕事|


どうにか晴れたので、午後から暇を縫って外壁貼り。北、西と順調に進み、今日は南側を仕上げてしまいたい。
杉板を寸法に合わせて丸鋸でカット。小窓に当る部分には切り欠きを入れ、勾配に当る部分には角度を付ける。慣れない頃は大変だった切り欠きや斜め切りも、数をこなす内に要領を得て、だいぶ上達した。細材や小さなカットは手鋸が手軽だが、やはり丸鋸が自在に使えると、作業の捗りが違う。


三分の二程の板を貼ったところで、背後から声を掛けられる。今回の杉板をプレゼントして下さった材木屋の小母さんが、お茶を飲みにいらっしゃったのであった。「あらー、結構進んだねー。素敵じゃない!お父さんに報告しなきゃ」「本当に有難うございました。節穴の所だけは除いて、大事に使わせて貰ってますヨ」小母さんと一緒に店へ戻って、暫し茶話。帰り際、完成したら小父さんと見に来てね、と伝えてお見送りし、再び作業に戻る。
急に空が陰って、雲行きが何やら怪しくなってきたが、後少しだ。勾配に差し掛かったら、現物合わせで板に印を付け、丸鋸で斜めにカット。ぴたっと納まり、同様にもう二枚貼って、南側の外壁が無事終了。午後四時十五分。約二時間の作業は、今回も冶具が大活躍して、スムースに進めることができたのであった。
残すは、大窓の在る東側のみ...なのだけれども、実はこちらもブロック塀に接して居るため、またもや窮屈な作業となりそうである...。



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南側の外壁が貼り終わったヨ!の図

北、西と来て南側も終了しました。未だ一面残って居ますが、ぐるっと全体を眺めると云いますと、小屋の完成がすぐ其処まで来たのだなぁ、と早くもしみじみ。構造に取り掛かって居る間は、正直申しまして、たまにしんどく感じたりもしたのですけれど、外壁貼りはすいすい進むし、目に見えて完成へ向かってゆく作業ですのでね、実に愉しく取り組んで居ります!



外壁は云わば、小屋の顔。赤味も程好い、プレナーがけしたきれいな杉板を頂けて、本当に有難い。塗装するのが勿体無いよな気もしますけれど、木肌に浸透するステイン塗料なので、杉の木目や風合いを生かせる仕上がりになるかと思います。今の状態ですと、窓枠に塗装したピニーが些か目立たぬよに感じられますが、外壁が黒檀色になると、良い塩梅に映えるかなぁ、と。


西側の外壁。

先日、写真を撮り忘れて居た西側の外壁です。西側は隠れて見えない部分なので、節の多い材はこちらへ使いました。しかしまぁ何しろ、隣の建物の外壁と接して居る所為で、こんなに狭いのでありますヨ...。その上、出窓と軒の出っ張り(右端の白いのがソレです)も邪魔で、常に蟹歩きと、無茶な体勢を強いられる作業でした(笑)。

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