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『編みものワードローブ』より「耳まで暖かい帽子」なんぞ編んでみた。
- 作者: 三國万里子,スタイリング:岡尾美代子,横浪修,中辻渉
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2010/09/16
- メディア: 大型本
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この、一寸ヘンテコで愛嬌の在る風貌。
はに丸か?ペジテのアスベル王子か?と云った格好だが、
何せ私は、この手の帽子が滅法似合うのである。ウヒヒヒ。*1
サイドに編まれた模様は”ハニカム”。個人的にも好んでよく使う模様。
さて。アラン模様の存在感大にして、見目も実にユニークなこの帽子が、如何なる構造であるかと云うと、中央と両サイド。計三つのパーツから成って居る。編み終えた其々のパーツを接ぎ合わせ、終いに縁から目を拾い、ぐるり。ゴム編みで囲んで出来上がり。仕立てが立体的で凹凸に程好くフィットするため、大変に被り心地が宜しく、その名の通り耳まであったか。看板に偽り無し、なのだ。
心細かったり。切ないことが在ったりしたとき。
私は只、編み針を動かす。何でも構わないから、
せっせと、無心に、編み針を動かし続けて居ると、
気持ちが段々に、すうと落ち着いて、平たい心で一日を仕舞える。
一日を仕舞って、眠って、起きて。また、新しい朝をむかえられる。
繰り返されても、その度に編み針を持てば良い。何度でも。