双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

クマと飲むお茶

|雑記|

先日、部屋に掃除機をかけて居ったとき
のことである。つけたままのテレビより
パディントン」 と聞こえたよな気がした
ものだから、掃除機をかけたまま、にゅっと
奥から首だけ突き出した格好で、横目に
画面をちらと覗き見れば、どうやらナビスコ
チップスターの懸賞で、パディントン・ベアの
ティーセットなるものが当たるらしいのであった。
近くのスーパーへ出掛けたついでに、菓子売場の
棚へ寄り、迷う事無く橙色したコンソメ味の筒を
手に取って是を買い求め、早速に応募してみた。
応募券を添付した地味な葉書を出した後で、
ふと、外箱に印刷された件のティーセットの、
ちっこい写真をまじまじ、しげしげ見てみると、
実は、想う程にかあいらしくは無いかも知れぬ、
と云うことに、ぼんやりと気付いたのであった。
気付いたのであったが、まぁ良いか、と独り言つ。


|手仕事|


ざっくりとした風合いの紺色の生地を使って、
丈長のスカートを拵えたいのだけれど、肝心の
生地が無いので、手に入るまでお預けだなぁ、
と考えて居た矢先。数年前に買い求めてあった
花柄の生地が、カーテンを縫った分を引いても、
未だ充分に余って居たのを、ふと想い出し、
試作も兼ねて、先ず是で一着拵えてみることとした。
新たなミシンでの作業は、実にすいすいと捗って
心地が良い。ファスナー付けやら、ベルトやら、
タックやら、少しばかり手の込んだ作りではあるが、
仕事の合間合間に縫い進め、半日程で仕上がった。
この出来であれば、合格でも良いのではなかろか。
嗚呼。早く紺色の生地が欲しい。

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