双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

猫に餡子

|猫随想|

草餅を頂いたのをむしゃむしゃやって居ると、
それを見た起き抜けの猫氏が、じいと傍らに張り付き
離れない。何の気無しに、つぶ餡を指先に少々。
乗っけて鼻先へつっと突き出せば、実に
猫氏、物凄い勢いでかじり付いた。今の今まで、
猫に餡子を食べさせたことなど無かったが、
あまりにも夢中で食べるもので、ほほうと感心半分、
つい呆気にとられて、じっと見入ってしまった。
おっと、是はいけない。先生、食いすぎですぞ。
と、三回あげたところで止めにする。
三白眼で凄まれた。

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