双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

近道は、遠回り。

|雑記|

今日こそは散歩に出ようと想って居たのだが、
結局、寝床を這い出したのは、昼を廻ってから。
こう云う日は、気だるい諦めに唆されるままに、
ぐだぐだと、不精に駄目に過ごしてしまうのだ。
ほうじ茶を切らして居たのを、買いに出るのじゃ
無かったのか?そのついでと称して、ワンタン麺を
すすった後、珈琲を飲み憩うのじゃ無かったのか?
ぶつぶつ独り言ちながら、箒をかけ、雑巾をかける。


心の赴く勝手に任せ、ただふらふらと。てくてくと。
見知らぬ街を歩きたい。歩き疲れて薄暮になったら、
何処かこじんまりした、塩梅の良い宿に部屋を取り。
帳の下りた付近を散歩しながら、好みの佇まいの食堂で、
夕飯に定食をしみじみと。その帰りがけに珈琲。
宿へ戻れば、糊の効いた清潔な夜具が整い、実に
穏やかな心持ちで眠った翌朝は、焼鮭と味噌汁に
焼き海苔やお新香のついた、質素な朝食など頂く。


なぁ、猫よ。給付金、いつ入るのか知って居るか?
主人はまたぞろ、日がなこうして惚けてしまったよ。

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