双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

師走の窓

|日々|


本日は恒例の餅つき。朝早くから準備に取り掛かる。
今年は父方の叔父連、従兄弟や弟らの男手が集まり、
つき手が充分に足りたので、かなり助かって。
開店時刻を少しまわった頃、皆に振舞う餅と
各親類用の伸し餅、硬めについた鏡餅など、
総計七臼、全ての餅をつき終えることができた。
男手も女手も、皆で餅を食べ食べ、人心地。
たまり醤油漬けの紫蘇の実で味付けした、
大根おろしの餅が美味しくて、ついつい箸が進む。
午後は午後で、掃除の仕上げと窓拭き。
日差しが暖かく、乾いた冬空に、きゅっきゅと窓が鳴る。
清々しい心持ち。毎年年末は大抵が暇なものだから、
掃除の類が捗って良いのだけれど、おかげで
日が暮れる前には、すっかりくたり。
店を仕舞って部屋に戻ると、底冷えする寒さ。
熱い風呂に浸かって、いつもよか早い床に就く。

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