双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

天然アルゼンティーナ

|雑記|


昨日、馴染みの美容室へ出掛けた。
年の暮れ。短いながらにも、数ヶ月放っておいた
無粋な髪のまま、新たな年を迎えたくは無いから
なのであるが、再び元の長さに切って整える、
と云うことも考えたものの、何やらふと
おかっぱの長さが恋しくなり、充分な長さとなるまで、
現在のショートヘアーにパーマ、と云う手段を
選んだ次第。以前にパーマをかけたときは、
顎の辺りまでの長さであったから、浮浪児のよな、
くりんくりんの塩梅も丁度良く、周囲の評判に加えて、
自分でも大層、気に入って居た訳なのだけれども、
今回の場合は、それよか随分と短い。
「天然パーマでお願いします!」と伝えて、
細部は二言三言。後は仕上がりを待つだけで宜しい。
長年の付き合い。そこはツーカーで伝わる。
仕上がった髪は、程好く大きめのカールが
やはり、くりんくりん。南米辺りの路地裏小僧風情が
そこはかとなく漂う、いつにも増して会心の出来である。
冷たい雨が次第に雨足を強め、外のすっかり暗々となる頃。
大変に満足して、店を後にした。


本日。出勤してきたAちゃんが、開口一番。
「どこのアルゼンチン人かと想ったよ。」
フフフ・・・。独り、心でほくそえむ。

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