双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

どっどど どどうど どどうど どどう

|日々|


ごうごうと。窓枠の僅かな隙間から風の音だけが
忍び込み、荒々しい、唸るよな音に、夜は大きく
揺さぶられる。今日の夕刻。外へ出ると
気配は不意にやって来て、「あ。」
温度の変わった瞬間を、確かに感じた。
薄く伸びた雲が、早回しのよにして、右から左へ。
風に押し流されてゆくのを、暫く眺めて居た。
この風は、一体、何を連れて来たのだろ…。
けれども、きっと未だ、季節は変わらない。

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