双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

沁む

|雑記|


方々で見掛けては貰ってくる、美術展のチラシなど。
興味の在る人のため、店の入り口脇に置いておくの
だけれど、気が付けば、期間の過ぎたものが幾つか。
紙も印刷も上質で大層美しいものだから、何か良い
使い道は無いものかと考えて、試し、封筒など
拵えてみると、是がなかなか立派に仕上った。
そんな風に、些細な発見が在ると嬉しい。



例えば。音楽を聴いて心が震える、と云うことが在る。
静かに揺さぶられ、ゆっくり沁み込んでゆくもの。
一瞬にして、全身を駆け巡ってゆくもの。
その日そのときで、何に感じ入るのかは異なれど、
感受の琴線の、だらり緩んでしまわぬ人で在りたい。

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