双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

主人の帰還

|日々|


二泊三日の旅路より元在る場所へと戻って、
一夜の明けた木曜日。ぼんやりするよか、成すべき
すべきことが朝から沢山在れど、すいすいすいと
仕事が運ぶ、運ぶ。自分でも意外な程にすんなりと、
見慣れた日常のペースに戻って居るのが、何処か
当ての外れたよでもあり、何だかおかしな心地。
一段落済んでからの朝の珈琲は、先日 『クラムボン
にて買い求めたマンデリン。つやつやの光沢。焙煎深めで、
朝からパキっと気合も入ったのだけれど、何せ暦は月末、
と云うこともあって、実にのんびりだらりの一日が過ぎる。
午後、本屋の配達員さんが 『暮しの手帖』 など
数冊を届けに来る。ふむ、何だろ。近頃では弥太郎色の
濃い記事が多いよに感ぜられて、今号は特にそんな気が
したものだから、昔からの年配の読者らはそれについて、
どんな風に感じてるのかしら。など、つい余計なことを
考えてしまう。フムフム読みながらの珈琲のお供は、
盛岡正食普及会は、かのロシア・ビスケット。
奥歯でもって、しっかりキシキシと噛み締めながら頂いた。
実に真面目な味がする。また、この固さが良いのだ。



昨夜帰宅の折は、何ら変わった所の無かった猫氏。
今までにも幾度か、一日二日、主人の家を空けることが在っても、
何と云うこと無し。至って平気なものだから、おい。ちいとは
寂しそうなフリだけでもして欲しいものだ。と、こちらが
かえって苦く思う程、全くの留守番慣れして居た訳であるのが、
元気は元気でも、今日になって少々下痢気味の様子。
なあんだ、お前。やっぱり少しは心細かったのか…。


盛岡の旅日記は、追ってちびちびと書き記します。

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