双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

燈光は、貝釦の色なりき

|雑記|


恒例のもちつきは仕事納めと重なり、開店頃には
丁度終わるも、早朝より準備して居たのもあってか、
今日一日が妙に長く、何処か間延びして感じられる。
途中の雨はやがて、冬の晴れ間に見舞う霙雪となって、
全くの拍子抜けした、奇妙な冬景色を連れて来た。
その後程無くして、冷え冷えと、曇天。
次に顔を合わせるのは、恐らく年も明けてから
となるAちゃんと、帰り際、今年一年を労い、
暮れの挨拶を交わす。これから益々厳しくなるであろう年、
信念を胸に、細々と地道に歩んで乗りきってゆこう。
そんなささやかな志を短く語らう。
NHK教育ETV特集では、中原中也の生涯。
彼の軌跡を、町田康が辿る。
生涯純粋で在り続けること、己を売らぬ生き方を
貫くことの困難さは、いつの世にも変わりはない。
失うものに、一度は心が砕けてしまっても、
しっかりと立って居られるよに、在りたい。
年の瀬に、何を想うか。


拙日記を読んで下さいました皆様。
今年一年お世話になりました。どうぞ良いお年を。

<