双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

除夜の鐘を聞きつつ

|日々|


本日より二日まで、三日間の休業。
晦日の今日は、母方の祖父の命日のため、
昼前に墓参りに出掛ける。親類皆で昼食を
済ませた午後、甥っ子をベビーカーに乗せて、
一人で実家近くの本屋まで散歩する。
道すがら眠ってしまった甥っ子を、できるだけ
起こさぬよにして、ゆっくり車を押しながら
年の瀬の空気を、すうっと吸い込む。
本屋で用を足してから、目と鼻の先の
リサイクルショップなど冷やかして居ると、
いつの間にやら、甥っ子が目を覚まして居た。
帰り道、私は恐らく何かの鼻歌を口ずさんだ。
この一年、身の回りがちいさく変化して、
けれども私は、そうした事柄を受け入れながら、
変わらぬものを大切にしたいと、そう願って居る。
年が明けたら、私はまたひとつ年をとり、
いつもと変わらぬ日々は、いつもと同じよに
明け暮れてゆくのだろか。
除夜の鐘の音が、遠くに聞こえる。
この新しい一年が、私にとっても
そして皆さんにとっても、良い年となりますよに。

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