双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

Sogni d’oro ...

|電視|


雨の残る月曜日。
午後、ずっと前に録画しておいた
『川の流れはバイオリンの音』*1を観る。
佐々木昭一郎氏の脚本・演出による「川」三部作
一つめの作品なのだけれども、朧ろな記憶で
確か、NHKアーカイブスはこれに続くシリーズを、
未だ放送して居ないよに思う。待って居るのに。



川と少女の物語は、映像で綴る音の旅。
ピアノ調律師のA子と、その旅先で彼女の出遭う、
様々の音。人びと。川。風景。クレモーナの街の息遣い。霧の手触り。
それら一つ一つの画が、心を静かに静かに揺さぶってゆく。
一人の年老いたマエストロを訪ねることから始まった旅は、
そのまま、ポー川の流れのよに、ゆっくり繋がってゆく。
新たな人びとへ繋がる旅。新たな音へ繋がる旅。

川は永遠に流れ
音はうたいつがれ
人は生き 死に
絶えることはない

 
まるで、小さな詩の集まりから出来て居るよな、
この美しき作品を言葉で伝えるのは、恐らく難しい。
音を巡る、台本の無い物語。


Sogni d'oro. 黄金の夢を。

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