双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

雨だれ

|縷々|


台風の近付く、本日木曜日。
うかばれない溜息、或いは、ただの溜息。
珈琲と、そのために用意された
幾ばくかの時間が、人びとのもらす
其々の溜息のための、安堵となれば良い。
其処で写しとる日常の片鱗は、
ほんの少しの時を経て、やがては
忘れ去られてしまう、儚いものだけれど。
行間を読み解くのと同じよに、
雨のもたらす一握の静寂に、いつもとは違う
何かを感じ取ることができたなら、
あなたはきっと、幸運な人。

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