双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

Ragazzi di settembre

|縷々| |音|


青年。或いは、若者。
この言葉に私は何故か、石畳の道と、
寒い季節の出で立ちをした者の、
細長く歩く姿を思い浮かべる。
明るい聡明さを覗かせる横顔の
その内側には、恐らく、
仄暗い憂鬱を隠し、少年と大人との間に
曖昧に横たわる、不均衡な境界を
若者らしい足取りで行き来しながら、
何かに想いを馳せて居る。
そんな情景を思い浮かべる。


[水曜日の一枚]

ショパン:夜想曲全集

ショパン:夜想曲全集

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