|本|
ぼく:ニュー・ヘイヴンでブラック・パンサーの行進があるんだ。町ごと焼き尽くしてやるぜ。
パパ:お前ら乞食どもはみんなまとめて、死ぬまで閉じ込めときゃいいんだ。
ぼく:政治をまるごとぶっつぶすつもりさ。共産主義になって、ロシアから指令を受けるんだ。
パパ:(体を震わす)共産国じゃあ、泥棒は手を切られるんだぞ!この国もそうなればいいんだ!暴動してる奴もみんな射殺だ!
- 作者: ジョンウォーターズ,John Waters,柳下毅一郎
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 1997/09
- メディア: 単行本
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絶版となってしまった『クラック・ポット』
と並んで、我が密かなる愛読書の中の、一冊。
今や、ドリームランドの同志たちは、
その殆どが、この世を去った。
しかしながら、残された者たちの
数十年来変わらぬ、友情と絆は固く、
今なお”元”はみ出し者たる、その
不良信条は脈々と、彼等の中に流れて居る。
「親の顔が見たい」の章における、
ウォーターズ父子の、会話のくだりは、
毎回読む度に、何とも心が温まる(笑)。
嗚呼。青春とは、かくも強暴なる狂気の沙汰よ。