双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

Coffee stains on a paper

|日々|


朝、狭い部屋の中で
掃除機をかけて居ると、何だか
同じところを、ぐるぐる廻って居るだけ
のよな気がしてくる。
全ての窓を開放し、未だ
冷ややかさを幾らか残す、
朝の空気を通すと、私を暫し捕らえた、
ぼんやり取りとめの無いものは、
いつの間にか、消えてしまって居た。



平穏過ぎる程に、平穏な午後が
とつとつと過ぎた後、夜の帳が降りて来る。
日々の中に、時折持ち込まれては
残される、負の足跡。
新たな一日が始まる頃には、また、
消えて無くなってしまうだろ。
小さき変化に気付く者は幸い、と
誰かが呟く。
いとおしくも、時には苦い、
そんな毎日。そんな人生。

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