双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ひずみにまどろむ

|縷々| |音|


雨。静けさ。
一月最後の、一日。
灰色の中に、音の輪郭をたどり
腰掛けた椅子に、沈み込むと
いつもより、時間の経つのが
遅れ気味になり、感覚を鈍らせる。
雨の日がもたらす調和は、
永すぎてもいけない。
一冊の本を、読み終えるまでの
暫しの間だけに、許される幻影。


Vetiver

Vetiver

誰かのめくる、新聞が
かさりと音をたてる。

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