双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

Six Pence, Pocket Full of Rye

|縷々| |音|


一日の輪郭は、定かでは無い。
灰皿に散らかった、マッチの燃えかすに、
蛇口の先にぶら下がり、いつ落ちるとも
知れない滴の一粒に、そして
そっと扉を閉めた後の、ひっそりと
寂しげな余韻に、似て居る事もある。
誰かのこぼした溜息が、緩やかな
波紋を作って広がり、するとまた
誰かが、無意識に呼応する。
冬の表層を、知ろうとする者にとって、
何が指標となるだろか…。


[本日の私的珈琲と音楽]

  • モンターニャ・ベロニカ

Desormais

Desormais



静かに冷える、夜の訪れ。
コツリコツリと、机を叩く。

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