双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

遠い北の空の色

|音|


雨降りの本日。
開店前、最初にしたのは音選び。
いつもならば最後にやる事なのだけれど、
朝起きたとき。そんな気分だったのだ。
選んだ五枚。


Pink Moon by Nick DrakeIn a Safe PlaceRIOT ON AN EMPTY STREETHello Dennis DriscollNavigators Yard

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どれも皆、寒い季節に聴きたい音楽。
小さくて快適な部屋の中で、
ストーブに温まりながら、お茶を飲み、
一人冬支度している。そんな心地の音。
雪が降る前の、鉛色の空ならば
なおのこと、良いのに。


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旅に出たくなるとき。そんな時は決まって秋か冬で、
どうした訳だか、北の方へと心向かう。
フィンランドスコットランドノルウェーアイルランド
そういえば、ちょうど今頃の季節だっただろうか。
グラスゴーは秋のケルビングローブ公園で、
移動ソフトクリーム屋の流す
すこし調子の狂ったオルゴールの音を思い出した。
すっかり秋らしい公園の風景と
のんびりした空気。
散歩しながら、よく大学の近くの本屋まで歩いたものだった。

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