双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

十月雑感

|縷々|


気付けば始まって居た十月が、気付けば去ろうとして居る。
秋とは呼んでも、名ばかりの。
半袖とカーディガンの間で右往左往し、
何とぼやけた、何と無粋な、十月であったか。
それがどうだ。数日の間に、急いてたたみかけるが如く。
窓枠の金属に触れる指がひんやりとしたもので、
慌ててカーテンを地厚の秋冬のに、かけ替えた。
夜具は少し前、フランネルのを出して替えたけれど、
是では毛布も足さねば、心許なくなってきたなぁ。
やれやれ。
何処も彼処もちぐはぐで、移ろいも何もあったものじゃない。
秋の所在が分からないまま、十一月はすぐ其処だ。

文系の自宅筋トレ・一か月経過

|雑記|


週三回の自宅筋トレを始めてから、約ひと月が経過した。始めてみると是がなかなか面白いので、まったく飽きること無く続けられ、そうやってひと月も続けて居れば、ささやかな結果も出る訳で、すっかり落ちてしまった筋力が目に見えてアップした。筋力がついたことで何が明らかに変わったって、先ず疲れが段違いである。体が軽い。
軽いと云うか、今までゆるゆるとだらけて寝て居た筋肉が、ぱきっと目を覚まして立ち上がったみたいだ(笑)。ううむ、何だろなぁ。重力に引かれるまま重く下がって居たよな感覚から、自らの力で上へピンと伸びて自立して居るよな感覚に変わった、と云うのかなぁ。兎に角、毎日調子が良いのである。もしかすると、否。もしかせずとも、ここ十数年の間で最も体調が良い気がする。*1
こうした事柄は数値にすると分かりやすいのだろうけれど、まぁ誰に見せるものでも無いのだし(笑)、何しろ根が大雑把なもので、各部位の計測なんてものはして居ない。その代わりと云っては何だが、目安にしてあるジーンズを一週間毎に履いて経過を観察してみた。するとどうだ。徐々にではあるが、胴回りに、尻回りに、太腿の裏側に、ちゃんとゆとりが出てきて居るじゃないか!いやはや。継続は何とやらである。

*1:早い話が、今まで如何になまくらだったんだヨ!と云うことだねぇ。トホホ…。

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見付かりたくないのに

|雑記|


先日「ホビちゃんさー、先週の月曜日○○に居たでしょ!」と知り合いに云われた。その少し前には別のひとから「ホビちゃん、ひょっとしてこないだ△△に居なかった?」と云われた。こうしたことが”たまたま”では無く、結構な頻度で在る。何故だろう?と改めて考えてみた。考えてみたけれど、はて。さっぱり見当がつかない。
別段、派手な格好をして居る訳で無し。取り立てて容姿に特徴が在る訳でも、目立つよな挙動をして居る訳で無し。そもそもが、目立ちたいと云う意思など、微塵も無い。むしろ、ひっそりと紛れて見付からぬよに在りたい、と常に思う。*1
にも拘わらず、私はこんな風に頻繁に見付かってしまう。何故なのか。この疑問を先述のひとたちに訊ねてみたところ、曰く「そう云われると...あー何でだろう。兎に角パッと目に留まるんだよ!」それって、悪目立ちするってことか?変に浮いて居るとか?挙動不審とか?「いやいや、そう云うんじゃなくて、どうしてかは分からないんだけど...」
服装は至って地味。選ぶ色も地味。大声で話すでも無い。大袈裟に動くでも無い。他所へ出掛けたなら、極力目立たぬよに気配を消して歩く。それだのに何故なのか。
或るひとはこう云った。仮に二十人くらいの集団が在って、皆が同じ服装で居たとして(例えばジャージとか)、それでも恐らくホビちゃんはすぐ分かると思う。決して悪目立ちとかそう云うのでは無いし、ならばじゃあどうして?と聞かれても、答えられない。分からない、と。

しかしながら、是がフォルゴーレ号に乗って居るところを見られた、とすれば話は別で、後から「昨日、バイクで郵便局の辺り、走ってたでしょ」と云われても簡単に合点がゆく。フォルゴーレ号、それ自体が目立つからである。形態も珍しい部類だし、何しろ車体からして真っ赤なので、ちょこちょこ人目を引いてしまう。そうではなくて、私が単体で。しかもひっそりと人に紛れて居りながら、他に大勢の人が居るにも拘わらず、いとも容易に見付けられて、けれども特段、派手であったり悪目立ちして居たりと云うのでは無い。それが何とも解せないものなのだ。
見付けられる側も、見付けた側も理由が分からないと云うので、全くもやもやと不可解な話である。誰か、知って居たら教えてほしい(笑)。

*1:身長は小柄なので、むしろ人の中に紛れ易いくらいである。

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