双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

真夏の猫模様

|若旦那| |忍び| |猫随想|


八月である。
連日の猛暑続きに早くもうんざり、辟易なのである。
風呂に残した昨晩の湯が、沸かさずとも既に湯なのである。
色々と案じては、案じた傍から忘れてゆく、そんな夏である。

          
◆◆◆◆


坊っちゃんズ in さしみ遊園 ()。
f:id:hobbiton:20190802151040j:plain
折角、隣の茶の間にエアコンをかけてあると云うのに、わざわざ「さしみ」に居てグデーンとなる酔狂なひとたち。


すわ、巨大芋虫!!
f:id:hobbiton:20190802150724j:plain:w400
と思いきや、ピピンの若旦那がぼってり転がって居たのであったよ。夏バテで食欲減退なんてことは、無い。否、結構なことじゃないか。



暑くとも、顔きりり。
f:id:hobbiton:20190802150910j:plain:w400
何だって君はそんな暑苦しくて狭っこい場所 (猫タワーの足元) に?さすが忍びちゃん、もといブキミちゃん。色々と底が知れないのである。*1



「何さ!アタチなんか、ずーっとお外なんだからねっ!」
f:id:hobbiton:20190802151243j:plain:w400
そうねそうね。お前はえらいねかあいいねかしこいねぇ。(阿呆) ところで。お嬢の口回りのお手入れに、リンゴ酢を水で薄めたものを使って居るのだが、このひとは毎回、残った酢水をきれいに飲んでしまうのである。ヘルシー娘(笑)。

*1:滅多に口をきかぬので、サイレント・ボブならぬ「サイレント・ビル」の別名も在る(笑)。

夏の御挨拶

|雑記|


暑中お見舞い申し上げます。


f:id:hobbiton:20190729183252j:plain


長々居座り続けた梅雨がようやっと明けた、との知らせに安堵するも束の間。
明けた途端に一転。ひょいと表へ出てみれば、この馬鹿みたいな暑さである。
なぁ夏よ。来ても構わぬし、むしろ来て貰わねば困るものだけれど、
それにしたって、もうちいと来様と云うものがあるだろう。
別段、あらたまったりかしこまったりせずとも良い。
せめて、少しの遠慮だとか、季節なりの風情はないものか。


などと、あまりに無粋であまりに急激な季節の入れ替えに、
つい小言の一つも云ってやりたいものでありますが、
さて。ご近所の皆様方は如何お過しでしょうか。
思えば馴染んだ長屋から引越して、初めての夏でございます。
ささやかな縁側こそなくなってしまいましたが、
植木やら縁台やらを設えて、ベランダで夕涼みと致しますか。
どなた様も、お体にはくれぐれも気を付けて、
健やかな夏をお過し下さいまし。

日々の地団駄

|日々|


毎日毎日、よくもこう曇天と雨ばかり続くものだ。
尤も。梅雨であるから曇天も雨も当然なのであって、
梅雨らしい梅雨と云えば、実ににその通りなのだろうが、
昨年の空梅雨の憶えの所為で、余計に鬱陶しく感じられる。
そんな天気ばかりが暫く続けば、案の定、客足も寂しくなり、
そうして生まれた不本意の暇を埋めるため、何某かの
代わりを見付けては、それに没頭せざるを得ぬのだけれど、
かと云って庭いじりは無理ときて、鬱蒼と茂り過ぎた在り様に
やきもきしつつも、是を諦め、屋内へ対象を求めては、
台所の掃除から始まってフロアへ移り、換気扇だエアコンだ。
本の整理やら手入れやら何やらかんやら、細々種々。
その内にとうとう遣りつくして、するべきことは尽きてしまった。


ぼんやりと、飽き飽きと。窓の内側より雨空を見やる。
今、掌の上に在るものは、果たして何なのであろう。
書くほどにも及ばぬよな、些細なこと。
書きたい気もすれど、ここへはあえて書かぬこと。
(或いは、書くべきではないよに思えて、奥へ仕舞ったこと)
言葉にならぬまま消えてゆくもの。
言葉になるのを待って居るもの。
やれやれ。何処を向いても塞がって霧の中。
書くも書かぬも、進むも戻るもままならず、日々は地団駄ばかりだ。

<