双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

散髪土砂降りやれやれ日記

|日々| |雑記|


今月中に片付けねばならない幾つかの事柄が一段落し、何とか目途が立つ。
肩の荷が下りたことで、一先ずは精神的に開放され、午後に散髪へ行く。
嗚呼、是で心身共にこざっぱりとできる。
意気揚々、真っ赤なフォルゴーレ号で出立した僅か数分後。
ゴーグルに雨粒がぽつり…と途端にざあと勢いよく降り出した。
やれやれ。出鼻を挫かれた格好で散髪気分が台無しである。
予報では微塵も触れて居なかった雨だが、降り出しも突然なら止むも突然。
美容室へ到着する頃には、既に小雨となって止みかけて居た。

散髪は、いつもよりもほんの少しだけ前髪を短めにして貰い、
襟足とサイドの内側はいつも通りの3㎜に刈り上げて貰って、
すっきり、さっぱり、しゃっきりと。嗚呼、実に清々とする。
が、お礼を述べて会計を済ませてドアを開けたら、再び降り出した。
やれやれ、参ったなぁ。参ったところで仕方が無い。
雨の中を一路、ドラッグストアへとフォルゴーレ号を走らせて、
つい先頃発売になったばかりの、セザンヌの口紅の新色を買いに行くも、
真っすぐ売り場へ向かえば商品は見当たらず、やはり売り切れかと思いきや、
否々、そうではない。よく見ると、そもそも商品棚に並んだ形跡すらない。
それが証拠に、昨年の秋に出た色番に堂々と「新色」とあるじゃないか。
品切れは在るだろうが、まさか入っても居ないとは思わなんだ。

しかしながら、すぐ近くの大型スーパーの化粧品売り場なら
棚のスペースも広いし品揃えも豊富なので、さすがに在るだろう。
ところが、大型スーパーの方も全く同じで、棚を幾度確かめたところで、
新色の並ぶ気配はおろか、告知すら無い。ううむ、これぞ地方なり。
都市部と地方の格差と云うものが、こんな至極小さな事柄。つまりたかだか
セザンヌの新色が買える買えない、と云う程度の些事にすら如実に見て取れる
ものなのだよなぁ、と身を以て実感。変な所で呆れ半分に感心しつつも、
全く眼中に無かった他メーカーの口紅に、偶然丁度良い塩梅の色のを見付け、
うん。まぁ是でも良いかな、と気を取り直して買い求めたのであった。

さてと。表へ出れば、依然土砂降り。やれやれ…。
今日はやれやれ、を幾度口にしたことだろか。

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