双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

お年頃のヨレヨレ一歩一歩

|雑記|


結論から云うと『疎経活血湯』は思いの外に早く効果が出た。『抑肝散』のやんわり緩く効く感じとは異なり、具体的に、しかも「おお、こりゃ効いてるぞ!」と云う効き方である。
”具体的に”と云うのは、腰の仙骨周辺から臀部にかけての痛み。鼠径部から腿の前部と側部にかけての、筋肉の張りを伴うよな痛み。それが酷くなると、腰から脛までが引き攣るよに痛んで、やがて下半身の何処が痛みの出所か、もう分らぬくらいになって居た。最も痛みの酷いのは就寝時で、日中の活動時間帯は然程でも無かったのが、段々と日中にも浸食してきて、こりゃいかんなぁ、と。
それが飲み始めて二日目の晩。布団に入って暫し、おや?と気が付いた。股関節の痛みが軽減して居る。鼠径部の突っ張った感じが、いつもよりも軽くて、臀部や大腿部の強張りも軽い。肝心の腰自体は相変わらず痛むものの、少し楽になったのが分かる。三日目の晩は本当にびっくりする程、下半身が楽になった。腰の方も体勢によっては、痛みが和らいできた風である。四日目、五日目と日が経つに連れ、筋肉の強張りや突っ張る感じがかなり軽減されて、それによって痛みも軽くなってきた。腰から下の他にも、首から肩にかけてガチガチに凝り固まって居たのと、手首の関節痛は早々に和らいだ。

痛みが軽くなる、苦しいのが楽になる、と云うのは本当に救いである。十七種類の生薬のどれが何処へどう作用して効いて居るのか (或いは、其々の相互作用によって) は、複雑過ぎてよく分らぬけれども(笑)、鎮痛剤でその都度の痛みを只誤魔化すのではなく、痛みの原因となって居るところへ作用して、それが改善されてゆく過程を体感できるのは、何だか素晴らしいなぁ、と思う。服用から二週間が経過し、ずっと調子が良いので、冬の間はこのまま継続してみよう。

さて。老眼や白髪については、年齢的に自然なものかと思って居たけれど、近頃のかすみ目の酷さや、髪の毛のパサつき具合を見て居ると、こいつはどうやら補腎の必要も在りそうだなぁ。あっちもこっちもヨレヨレで困ったものだが、そう一遍に急かずに、一歩一歩。先ずは一つずつ、気長に片付けてゆくしかあるまい(笑)。

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