双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

お年頃の漢方薬 第二弾

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疎経活血湯

先々週に出して貰った『抑肝散』がそろそろ無くなる頃なので、午後にお医者へ。その後の調子は如何様かと申せば、一時のよな広範囲の蕁麻疹は出なくなったが、季節柄の接触性皮膚炎的な湿疹はしばしば出ることが在るし、物凄く明瞭に「うわー効いてる!!」と云うよな、はっきり分かり易い感じでは無いものの、鳩尾の辺りのぎゅうっとする息苦しさだとか、不安だの焦りだのイライラだのを感じなくなって、かなり落ち着いて来たのは確かであるので、緩い塩梅に効いて居るのであろう。*1
爺ちゃん先生と相談して、『抑肝散』をもう暫くこのまま継続してみることとし、そこへ更に今回は『疎経活血湯』(ソケイカッケツトウ) を追加して貰った次第。

【疎経活血湯】(ソケイカッケツトウ)

  • 構成生薬:当帰 (トウキ)、地黄 (ジオウ)、川芎 (センキュウ)、蒼朮 (ソウジュツ)、茯苓 (ブクリョウ)、桃仁 (トウニン)、芍薬 (シャクヤク)、牛膝 (ゴシツ)、威霊仙 (イレイセン)、羌活 (キョウカツ)、 陳皮 (チンピ)、 防已 (ボウイ)、 防風 (ボウフウ)、 竜胆 (リュウタン)、 白芷 (ビャクシ)、 生姜 (ショウキョウ)、甘草 (カンゾウ)
  • 症状・体質:体力中程度で、痛みが在り、ときにしびれが在るものの次の諸症
  • 効能・適応症:関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛

*「血」と「水」に作用

生薬が十七種類も使われた、何とも贅沢な薬である(笑)。

尚、『疎経活血湯』は寒さや湿度によって、気血水の循環が阻害されて発現する腰痛や筋肉痛に用いられ、方剤名の「疎経」と「活血」は「不通則痛(通じざれば痛む )」を改善する薬能を示して居る、とのこと。
思えば、私の腰から腿周辺の不調が悪化するのは、大概が梅雨時期と寒い時期であり、体質的に湿気が非常に苦手なのも頷けると云うか、恐らくは主に”水”の仕業に因るものなのであろう。*2元来、手足は常に温かい方なので冷え性では無いにせよ、溜まって滞った水が湿気や寒さで冷えれば、まぁ色々と悪さと云うか、支障が出るのは分かる。それに連れて”血”の方の巡りも衰えるだろうし。つくづく、体質の把握は大切なのだなぁ。

さて。帰って来て早速に『疎経活血湯』を試し飲み。竜胆が含まれて居るので、恐らくは苦いに相違なかろう、とは思って居たけれど、色、匂いからして案の定。予想通りの、飲んでみて納得の苦さであった(笑)。しかしながら、決して嫌な味では無いのが何とも不思議。苦さのレベルを他所に例えるなら、エスプレッソくらいか。『抑肝散』がほんわかしたセロリ風味だったので、すっかり油断して居たけれど、漢方薬ってそもそも、これくらいパンチの効いた味だったよな(笑)。良い塩梅に効いてくれることを願う。

*1:何でも『抑肝散』の効き目は比較的マイルドらしいので、控え目な感じに、やんわり効いてくれて居るものと思われる(笑)。

*2:そう云えば以前、アーユルヴェーダの人から「ホビさんは”カパ+ピッタ”ですね」と云われたことが在った。因みに「カパ」は水で「ピッタ」は火、らしい。

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