双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

七月のお嬢さんと坦々粛々と紫素麺

|日々|


バラゾウムシの被害で春の咲き時を逃したジョアシン・アネが、
あれからしっかりと育って、遅ればせながら梅雨の中に咲いて居る。
親指姫のよな華奢な見目にそぐわず、なかなか頼もしいお嬢さんである。
他にも幾つかのバラたちが、ぽつりぽつりと。
小ぶりな返り花を、控え目に咲かせて居るのも嬉しい。


新聞やニュースでは連日のよに、新型某の再びの勢いを伝え、
何しろ全面的に解除したのだから、こうなるのは知れて居た訳だが、
それにしてもあまりに予想通りだもので、やれ。気が遠くなる。
人により、年齢により、場により、地域により。
捉え方や対策への心得には明らかな温度差が在って、
その差は恐らく、容易に縮まることはないのだろうし、
結局は、我々一人一人。つまり、個人の問題なのだと思う。
何も特別なことじゃない。人としての思いやりだとか気遣いだとか。
そんなことの延長なのじゃないか、と思う。
そんなことを日々坦々粛々。地道に誠実に無理せず続けてゆく。
それで良いじゃないか。


到来物の紫玉ネギと茄子、インゲンなどを炒めたのをマリネにした。
酢にバルサミコ酢を使ったから、インゲン以外は全て紫ばかりで、
是も到来物の素麺を茹でたのに絡めて、遅い昼ご飯に食べた。
汁と馴染んでしんなりした紫玉ネギが、アメジストみたいな色して、
塩っ気と甘みと酸味とニンニクの風味が、丁度良い塩梅で。
(未だ梅雨は終わらないけれど) ああ、夏だなぁ。としみじみ。

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