双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

由無し事

|戯言|


NHKドキュメント72時間』が気に入りの番組である。先日の放送は、知って居る人は知って居る浅草の喫茶店”ロッジ赤石”の濃過ぎる三日間だったのだが、一夜明けた本日は、まさに当店が赤石状態(笑)。
定年退職後に毎日10キロ近く歩いて居ると云う愉快な小父さん(矢鱈多趣味で会話が豊富)を皮切りに、久々に来店した常連のYさん(兎に角娘婿の家が気に入らなくて、ひとしきり愚痴ってすっきりしたい)や、同じく常連で暇を持て余す組合の元会長さん(近頃では衰えが目立って同じ話のループ状態、及び鼻が緩いため当店で専用のティッシュ箱も用意)。クラブ活動帰りと思しき小母さん三人組(文化祭の準備でくたくたのあまり、全員がクリームソーダとココアのダブルオーダー)に、まるでピエロのよな色彩感覚の早口な中年女性と、極めて地味で大人しい男性の二人連れ(共通の友人について、あの人は人間がちっちゃいだとか、麻雀の上がり方がセコいなどと酷評)。半袖の端から豪快な彫り物のチラ見えする、鞭打ちギプスの中年男性(一見強面だが相当甘いもの好きで、近くの病院の帰りなのか先月末辺りからよく来る)やら、歳若い請負師の青年と、彼に世話になって居るらしき年少の青年二人(ひとしきりの説教の後、二人が仕事に出された先で給料が滞って居る問題について話し合い)などなど...。実にカオス満ちた、実に興味深い一日なのであった*1。嗚呼、人間って面白い。


■ここ最近、お隣の塀の上や隣接する空き地に度々見掛ける野良猫は、忍びちゃんと同じ黒白の、所謂タキシード猫である。しかし如何せん。顔の模様がどうにもへんてこと云うのか、差し詰め大きなスペード模様がそのまま顔面に貼り付いた風。しかしよく見てみると、なかなかかあいらしい顔をして居り、警戒心は強いものの、3メートル程度であれば近づいても逃げはしない。鳴き声と体格からして、どうやら雌と思われるが、ベランダで日光浴中の拙宅の男子どもはあまり興味が無いらしいので、小さなロマンスも生まれまい。


■カーテンを早いところ秋冬仕様へと交換したいのだが、妙にもやもやとする日が在ったりするもので、どうも踏ん切りがつかずに躊躇して居る。せっかちには全く難儀な時候である。

*1:こんな日なんてのは、そう滅多に在るものじゃない。貴重(笑)。

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