2014-10-14 嵐の夜 |猫随想| 轟々の嵐の只中に居て寝付かれず、 あの小さな、へんてこ模様の、 黒白猫のことを考えて居た。 あいつ。 何処に居るのか知らないけれど、 この凄まじい雨風で、無事に居るだろか。 身を潜めて、じっと耐えて居るのだろか。 夜具に潜り込んだ傍らの若旦那と接した 腕の内側へ、仄かな体温を感じながら、 只、まんじりともせず。 あの小さな猫のことを考えて居た。