2012-10-05 四角い蛙と金木犀 |日々| 逸れた台風の尻尾の名残りか、 朝からむわんと汗ばむよな陽気。 けれども午後に入って、 西の方から大きな雨雲が近付くと、 空が段々に暗くなる。程無く、大粒の雨。 幾度かの降ったり止んだりが続いて、 宵の頃には、いつの間にか終わって居た。 表へ出て、蛙の居場所を確かめる。 相変わらず四角い図体で、植木鉢の縁。 雨上がりのひんやりとした夜風の中に、 微かな、一握の、金木犀の匂いがした。 何処かで犬が、くんと鳴く。