双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

やわらかい温度

|本|


田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季

田舎暮らしの猫 トビー・ジャグと過ごした英国の四季


猫の冬支度用に、
フリース生地で小さな毛布を二枚拵えた後、
マグカップにミルクティを淹れる。
秋らしい夜の静かな肌寒さへ身を沈め、
或る風変わりな一匹の猫とその主の物語を読み進めるうち、
傍らの若猫と接した一点から、仄かに体温が伝わってくる。
やわらかで、親和に満ちた、眠りの温度。

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