2008-11-27 色 |日々| いよいよ冬だよ。と、空気が告げただろか。 鉛色の空に、雲が寒々と滲む。 夜具のシーツを、フランネルのものと取り換えた。 手持ちの毛織の布から拵えた、新しい湯たんぽの カバーは、英国紳士の顔した深緑の格子柄で、 ふと、狩猟好きの紳士のかむった、鳥打帽を想う。 小さな火。ふつふつと音をたてる丸い鍋の中に、 もう、冬の匂いが生まれて居る。 あたたかな、匂い。 冬の色。