双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

最後の冬仕事とその後の小青竜湯

|庭仕事|


庭仕事して、いがいがした心を落ち着かせる。

バラのキトサン+ニーム液散布&灌水

二月の末は強風続きで、最後の消毒ができないで居たため、三月に持ち越してしまったら、案の定。やわらかな新芽が出始めて居る。従って、木酢液の代わりにキトサン+ニームを其々200倍と300倍に希釈して満遍なく散布、及び灌水。

是にて、冬仕事を全て終えた格好。嗚呼、緑色の五月が待ち遠しいなぁ。


|雑記|


と、五月の前に、先ずは三月を乗り切らねば。黄色いヤツが益々調子に乗って、大暴れの真っ最中である。今年は漢方薬の『小青竜湯』を試して居り、飲み始めて凡そ二週間が経過。今のところはなかなか調子が良いかな、と感じて居る次第。通常の抗ヒスタミン薬と違って、眠くなったりだるくなったりと云うのが無い上、鼻や口がカラカラに乾くことの無いのが嬉しい。何しろカラカラに乾く不快さは、更に不快な花粉症の症状を抑えるためには仕方が無いもの、と諦めて居たので。あ。そう云えば、恒例の肌荒れも出て居ないなぁ。

【小青竜湯】(ショウセイリュウトウ)

  • 構成生薬:麻黄 (マオウ)、芍薬 (シャクヤク)、乾姜 (カンキョウ)、甘草 (カンゾウ)、桂枝 (ケイシ)、桃仁 (トウニン)、細辛 (サイシン)、五味子 (ゴミシ)、半夏 (ハンゲ)
  • 症状・体質:体力中程度またはやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や、鼻水が出るものの次の諸症
  • 効能・適応症:気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症

*「水」に作用

花粉症の第一選択としても知られる『小青竜湯』には、抗アレルギー作用や利水作用に加えて、体を温める作用が在る。漢方では、花粉症の諸症状と云うのは「水毒」つまり”水の代謝やバランスの異常”によるものとされ、是には冷えも大きく関係するため、体を温める作用も重要なのだとか。*1
因みに、胃腸が弱いなど、構成に含まれる”麻黄”が体質に合わぬ人には「小青竜湯の裏処方」とも云われる『苓甘姜味辛夏仁湯』(リョウカンキョウミシンゲニントウ)が在り、こちらは効き目も成分もマイルド、とのこと。表の処方に裏の処方、面白いな。


花粉の飛散量が非常に多い日などは『小青竜湯』だけだと役不足なので、その際には市販薬も併用するなどして様子を見て居る。是でこのまま調子が良い風なら、他の処方に変えなくとも『小青竜湯』続投でいこうかな。
件の”好きになれそうにない”味については、何だかんだ云って結構慣れてきて(笑)、今ではすっかり平気で飲めるよになった。*2

*1:同じ花粉症でも、西洋医学だと”温める”と云う発想は無いので興味深い。

*2:とは云え、好きな味でないことに変わりは無いが(笑)。

己の粗忽を恨むべし

|戯言|


本日午後。フォルゴーレ号を運転中、人生で初めての違反切符を切られた。一時停止違反で二点、及び反則金五千円也。思い出すだけでも腹が立って未だ治まらぬのであるが、違反の取り締まり自体は兎も角*1、明らかに違反や必要事項とは全く関係の無いであろう、職権乱用と云うのか、陰湿なパワハラとも取れるよな言動の数々は、大いに屈辱的で、是が俗に云う「精神的苦痛を受ける」ってやつか(笑)。いやはや、さすがの国家権力。

嗚呼それにしても、だ。そもそもが (結果的に) 必要の無かった外出であり、そこで切られた違反切符である。即ち、早とちりして出掛けなければ、こんな酷い目に合わずに済んだのである。恨むなら己の粗忽を恨め。あまりにも理不尽であまりにも腹立たしかったので、そのまま郵便局へ直行して、反則金とやらの五千円を即納付して来た次第。

*1:「ちゃんと一時停止しました」と事実を訴えるも、端から全く余地無し。下手に反論を続けて余計に悪いことになっても困るので、 渋々 しおらしく従ったけれど、あの理不尽について幾ら考えようと腑に落ちぬので、たまたま性根の捻じれたのに出くわして運が悪かっただけ、と思うことにする。

二月雑感

|雑記| |縷々|


予定より早く短縮営業要請が終わり、店に夜が戻ってきた。
戻ってきたのは時間だけで、客足は未だ足踏みであるが、
夕刻以降に訪れる一人客の方々が、徐々に戻ってくれたら嬉しい。
そう云えば、風の無い夜は、久しぶりの気がする。
小瓶に活けた可憐な水仙が、ふわっと香った。春遠からじ。

ここひと月以上、碌に体を動かすことをして居らず、
節々やら筋肉やらが固まってしまい、どうにも鈍くぎこちない。
一月から休みだった太極拳の稽古は、ようやっと来週に再開するので、
その前に少しでも、眠った体を動かしておかねばな。
マスクを外し、胸を開こうと目一杯深く呼い込んだら
余程に肺がなまって居た所為か、思い切りゲボゲボとむせた。
健康を維持できて居る間は気が付き難いけれど、
衰えさせるのに時間は要らない。実に容易いものである。


世の中の速度が早過ぎると感じて居た。昔から、ずっと。
巻き込まれぬよに、呑み込まれぬよに。気を張ってきた。
けれど、新型某禍が世の中に減速を余儀なくしたことで、
皮肉にも、私が息苦しさを感じることは、次第に減った。
まったくおかしなものだ。

その内に。一年だとか二年だとかが経って、
世の中全体が再び動き出して、それがすっかり当たり前になれば、
私にとって程好かったこの速度も、きっと遥かの後ろの方へ
置いて行かれてしまうのだろな。そんなもの端から無かったみたいに。
いつだって、そうだった。昔から、ずっと。

そんなことなど、ふと思う、二月の末である。

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